Adagio-四音の奏-

「まぁ、頑張れリーダー!これが詳細を書いたプリントだ。明後日までに取りまとめの方よろしく。以上!」

クマテツは言うだけの事を言うと僕にくるりと背を向け、愛妻弁当を食べ始めた。



(あああ…。どうしよう…。)

研究室を後にしてノロノロと廊下を歩きながら、僕は周りに聞こえるのではないかと思うくらいの大きな溜息をついた。


(どうしたらあいつらを合宿に引き出せるんだ?困っちゃったなぁ。)


普通のチームなら簡単にいくのかもしれない。でも、僕らはちょっと違うんだ。


そう…。

僕らは専攻科始まって以来、最強最悪との不名誉な呼称を持つ、学園一有名なカルテットなんだから…。

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