First Love
気付くと私は保健室のベッドに寝ていた。
「武田?大丈夫か?」
瀬崎大智が心配そうな顔で私を見ていた。
「…瀬崎君…?どうして…」
「廊下で急に倒れたんだよ。
あぁ、マジ焦った…」
ふぅと息を吐いて
安心した様子だった。
「ごめんね。ありがとう瀬崎君。」
「気にすんな。
つうかさ瀬崎君じゃなくて大智でいいよ、大智!」
「うん、本当にありがとう大智。」
「おう。」
はにかんだ笑顔を見せた大智の顔は
ちょっぴり赤い気がした。