合計5日のお付き合い。
私は笑い続ける久遠を無視し、弁当を黙々と食べた。

しばらくして、笑い声が止まったかと思うと、突然弁当に手が伸びたかと思うと、久遠が私の卵焼きを食べていた。

「うわ、まずっ…。ちょっと砂入ったんじゃね?」

「だからてめぇがやったんだろ!」

久遠は何も言わずに卵焼きを食べて、ぽつりと小さく呟いた。

「…悪かったよ。」

「はっ!?」

「悪かったな!」

そう言ってそっぽ向く久遠を見て、私は自然と笑顔になった。


…やっぱお前は最低だよ。

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