もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜
(´・ω・`)
「アレ?アレって・・」
(*^^)
「指輪!持って来てないの?わかるようにベットの上に置いて来たのになぁ・・」
(´・ω・`)
(そんなの全然気付きませんでした・・てか、鏡のラクガキのインパクトが凄かったですよ)
僕は「さあ」と言って右手を差し出す。
しぃちゃんは右手を掴むと勢いよく立ち上がった。そして大袈裟によろめいた。
(*^^)
「きゃっ!」
僕は両手でしぃちゃんを受け止め、胸に抱き寄せた。
しぃちゃんの両手が僕の背中に回る。
(´・ω・`)
「しぃちゃん・・結婚して下さい」
(*^^)
「うん・・」
(´・ω・`)
「僕を幸せにして下さい」
(*^^)
「うん、うん・・」
しぃちゃんの腕に力が入る。
(´・ω・`)
「僕も一生懸命しぃちゃんを幸せにしますから・・」
(*^^)
「うん、うん、うん・・」
僕はしぃちゃんの身体を優しく引き離し、ちょっと前屈みになる。そしてしぃちゃんに口づけた――。
小さな公園の外灯の下。
いつかのベンチの前で――――。
11月9日(土)晴 14:07 Kickoff
第42節 大分−川崎 ビッグアイ
J1昇格をものにした大分トリニータは、今日ビッグアイに川崎フロンターレを向かえJ2優勝を目指し戦う。
僕としぃちゃんは一緒にシャトルバスに揺られやってきた。
いつものように写真を一枚。
でも、いつもとちょっと違っていた。
それはしぃちゃんの薬指に光る指輪のせいだったのかも知れない。