もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜
(*^^)
「ありがと、ありがと・・」
何か言いたいらしいが言葉にならない。
(´・ω・`)
「そんな事気にして・・お馬鹿さんですね」
僕はしぃちゃんをソファーに座らせ頭を撫でながら言った。
(´・ω・`)
「それを見せたくてお風呂一緒にって?良いですよ、入りましょう」
僕はお風呂にお湯を張る為に立ち上がった。
しぃちゃんが僕のシャツを引っ張る。
(*^^)
「・・まだ敬語・・?」
僕はしぃちゃんの手を引っ張って抱きしめた。
4月10日(水)曇 19:00 Kickoff
第8節 川崎−大分
大分トリニータは等々力競技場にてアウェー川崎戦を戦う。
この年の川崎は石崎元トリニータの監督だった。
FWには昨年までのメンバーであるベンチーニョがいる。
奇しくも因縁の対決となった。
前半38分。吉田の先制ゴールでリードするも、後半の79分にベンチーニョに決められドローに終わった。
(*^^)
「せっかくの孝行のゴールを。ベンチーニョの恩知らず」
(´・ω・`)
(古巣相手のゴールだからベンチーニョにしてみれば恩返しですね)
4月13日(土)晴 14:01 Kickoff
第9節 大分−甲府
この試合には二人とも仕事で参戦出来なかった。
(*^^)
「行きたかったけど入院で迷惑かけたし」
春の穏やかな快晴の下、久しぶりの市陸には5,211が集まった。
試合は前半31分。ファビーニョのシュートが相手DFに当たりラッキーなオウンゴールとなった。
トリニータはこの値千金の1点を守りきり、勝ち点3を積み上げた。
3試合振りの完封勝利にGKの岡中も満足感でいっぱいだった事だろう。
ゴール裏は岡中コールで祝福した。
その夜僕らはしぃちゃんの全快祝いをすると言う友人達の誘いに乗り、都町へと出掛けて行った。
しぃちゃんはお酒を飲めるまでに回復していた。
まあ、元々そんなに飲める方ではないが。
その席で僕らは婚約した事を友人達に伝えると言う重大任務があった。
(*^^)
「もう逃げられないからねぇ」
(´・ω・`)
「逃げるなんて、そんな事・・」