もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜
都町「酔門」19:00 Kickoff
今宵、しぃちゃんの為に集まった総勢10名が乾杯の音頭と共に飲み始める。
僕はいつ切り出そうかタイミングを計っていた。
「そう言えば、しぃ達っていつから付き合ってたんだっけ?」
(´・ω・`)
(おお、友人のまりさん、ナイスアシストです)
(*^^)
「んとね、去年の鳥栖戦から」
(´・ω・`)
(しぃちゃん、まだ飲んでないのに呂律が回ってません。大丈夫かなぁ)
(´・ω・`)
「し、知り合ってから一年になります」
(´・ω・`)
「そ、それでですね。あの、今日はみなさんにご報告があってですね」
「何、なに?」と一斉に視線が集まる。
(´・ω・`)
「う・・・」
(*^^)
「なに?なにー?!」
(´・ω・`)
(酔っ払ってんのかよ・・・)
(´・ω・`)
「あ・・、あのですね!」
僕は立ち上がり、ひときわ大きな声で言った。
(´・ω・`)
「今度、ここにいます、しぃちゃんにプロポーズしました」
(*^^)
「しましたっ、テヘッ」
(´・ω・`)
(ああ・・完全に出来上がってる・・)
(´・ω・`)
「そ、それでですね、こんなふつつか者ですがよろしくお願いします!」
拍手が起こった。指笛で祝福される。「おめでとう」と、声が掛かる。
(´・ω・`)
(あ、まりちゃんさん、泣いています・・)
退院祝いが婚約発表会となり、とてもとても賑やかな一夜となった。
後は・・あんまり覚えていない。
気がつくと帰りのタクシーの中だった。
(´・ω・`)
「結構飲まされましたね」
(*^^)
「うん・・」
(´・ω・`)
「大丈夫ですか?気分悪くないですか?」
(*^^)
「大丈夫だよー。そっちこそ大丈夫?」
(´・ω・`)
「はい、平気です。・・言っちゃいましたね」
(*^^)
「だねー。あたしね、幸せだよ・・」
そう言うと、しぃちゃんは僕の肩にもたれ掛かかってきた。
(´・ω・`)
「そうですか。じゃあ僕も幸せです」
(*^^)
「もー、また敬語・・」