もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜
僕と香織さんは居間に移動し、ソファーに腰を下ろした。
蒸し暑くやけに静かな夜だった。
僕の首筋に汗が流れた。
(´・ω・`)
「暑いですね。エアコン入れましょう。お子さんは大丈夫ですか?エアコン」
ξ゚ー゚)ξ
「静香って言うの。名前。大丈夫だと思うよ」
(´・ω・`)
(静香・・しぃちゃんか・・)
僕は一旦寝室へ行きエアコンのスイッチを入れ、全開にしていた窓を静かに閉めた。
(´・ω・`)
「氷で冷やしますか?顔」
ξ゚ー゚)ξ
「あ、うん。ごめんね」
僕は冷蔵庫から氷を取り出しビニール袋の中に入れて香織さんに渡した。
(´・ω・`)
「夫婦の問題に口を出すつもりはありませんけど、ちょっと酷いですね。旦那さん」
ξ゚ー゚)ξ
「私も・・こんなになってるなんて、ファミレスのトイレで初めて気がついたの。もう恥ずかしくって・・」
渡した氷を左目に当てながら俯いたままの顔でそう言った。
(´・ω・`)
(これはもう今日寝れないな)
翌朝は仕事だが、長くなりそうな一日を覚悟した。
(´・ω・`)
「それで、これからどうするつもりなんですか?」
首を突っ込みたくない筈が、つい聞いてしまった。
ξ゚ー゚)ξ
「私、まだ、どうして良いか・・」
ぽつりぽつりと区切るようにして喋る。
それはそうだろう。何も考えずに飛び出して来たんだから、これからの事を考えている訳がない。
現にいきあたりばったりで、こうして僕の部屋にいる訳だから。
(´・ω・`)
「話したと思うんですけど僕には婚約した人がいます。なるだけ早く――」
ξ゚ー゚)ξ
「分かってる・・非常識なのは・・でも他に頼るとこ無くって・・」
香織さんはとうとう頭を抱え込んでしまった。
僕はそれ以上責めるような事は言わなかった。
時間だけが過ぎてゆく。朝に向かって―――。
(´・ω・`)
「僕のベットで良かったら静香ちゃんと一緒に寝て下さい。僕も少し横になりたいんで――」
そう申し出た僕の言葉に恐縮しながらも香織さんはベットに横になった。
余程疲れていたとみえ、すぐに眠りに落ちていった。