いじめ
ピピピピピ!


って音で起きた。
私のやかましい目覚まし時計。


いつもは眠くて眠くて
しょうがないのに、
今日は目がパッチリとしている。


…そして、とても緊張していた。


制服に着替えながら
鏡に映される自分を見た。


突然、立っていられないほど
お腹が痛くなってきて
私は慌ててトイレに駆け込んだ。


…そうだ、私、緊張すると
お腹の調子とか悪くなるんだ。


トントントントン…。


ゆっくりと、
確実な間を開けて
階段を上ってくる音が聞こえる。


誰?


多分、美雨母さんだ。


足音は近くなって、
私の部屋の前で止まった。


お腹が痛くて
立つのも嫌だったから
ベッドの端にただ座っていた。


「美羽~?
 …あらっ…
 もう起きてるの。
 この頃偉いわね!
 じゃあ朝ごはん用意してるからね。」


美雨母さんはドアから
顔を少し覗かせて、
驚いて見せた。


学校なんて、行きたくない…。
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