教師×生徒【恋愛物語】
「今の俺はお前だけだから。菫が一番大切な女だから。」


そう言われて、ようやく顔を上げたあたし。


「先生の事、信じてるから。」


そう言って笑ってみせた。


「おう、今夜も断るから。学校のことなら俺じゃなくてもいいだろ。」


先生はあたしの不安を分かってくれてる。


二人でなんて会って欲しくないって思ってしまうのはあたしのワガママなのかな?


今は先生の事を信じよう。そう思う反面、不安な気持ちを消すことはできないのは事実。


なんだかイヤな胸騒ぎがする……。


暗い気持ちを心にしまって里美の待つ教室に向かった。



< 114 / 225 >

この作品をシェア

pagetop