教師×生徒【恋愛物語】
「はい、どうぞ。」


先生の低い声が響いた。


ガチャ―――


下を向いたまま準備室の中に入る。


「菫…、来てくれないかと思った。」


その声に顔を上げると先生は優しく微笑んだ。


「昨日は電話出なくてごめんなさい。」


あまりの緊張に声がかすれてる。


「先生、あたしは本当のことが知りたい。
尾崎先生と抱き合ってたってのは本当なの?」


「その事できちんと話したい事があって、ここに来てもらったんだ。」


ゴクリと唾を飲み込む。


「あのな……」


先生が話そうとしたその時…



< 133 / 225 >

この作品をシェア

pagetop