教師×生徒【恋愛物語】
「今日の出張先の研修会場で、高木に会った。」


「え…?」


今まで笑顔だった理奈の顔が俺の一言で凍りつく。


「お前、俺に嘘言ってるのか?高木から話し聞いたんだけど…。」


「いや、それは……」


答えに困ってる様子の理奈。
そんな理奈を見てイライラが募ってきた。


「なんで、嘘なんかついたんだよ!」


ついカッとなって声のトーンが大きくなった。


店内が一瞬にして静まり返り、周りの客がチラチラと俺たちの方を見てる。


「ご、ごめんなさい…」


理奈は小さな声で言った。

「ごめんなさいって…
俺がどんな気持ちで片山と…菫と別れたと思ってんだよ。」



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