教師×生徒【恋愛物語】
嘘…だったの?
なんの為にあたしは先生にフラれて毎日、寂しい思いをしてきたのか分かんないじゃん。


「そんな嘘、酷い。あたしがどんなに苦しかったか…」


そう言葉にしたら今まで我慢してきたものがプツッて切れたような感じがして次々に涙が溢れだした。


「俺も理奈の嘘にまんまとハマって、菫には辛い思いをさせたな…すまない。」


あたしを抱き締める腕に先生は力を入れた。


「ヒック…、ヒック……」


先生に抱き締められれば抱き締められるほど、涙が止まらなくて、先生の胸でおもいっきり泣いた。


いつも一人で冷たい枕に顔を埋めて泣いてたけど、今日は先生の温もりの中で泣いた。



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