教師×生徒【恋愛物語】
そんな大慌てのあたしをよそに時間は刻々と過ぎて


―――ピンポーンッ―――


インターフォンがなった。


「はぁ〜い!」


タオルで手を拭きながら玄関に向かう。


「早かったねぇ〜」


そう笑顔でドアを開けると…


ギュッ!


いきなり先生があたしを抱き締めた。


「ちょっ!先生!?どうしたの??」


驚いて聞くと


「会いたかったぁ〜」


って言った先生。


「へっ?会いたかったって…学校で面談してきたばっかじゃん。」


先生に抱き締められながら顔だけ上に向けて笑った。


「結婚の話なんかしたもんだから、頭の中が菫の事でいっぱいになっちまったんだよ。
そしたら会いたくて仕方なかった…。」



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