教師×生徒【恋愛物語】
病室に入ると機械の音だけが鳴り響いてた。


ゆっくりと中に入ってベッドへと近づく。酸素マスクをつけて、目を閉じてる先生。


そっと手を取って


「せんせ…。あたしだよ。菫だよ。お願い、目を覚まして…。」


時間はもうかなり遅い。里美が


「ねぇ、あたし達が先生についてるから、菫は一回家に帰って着替えとかの準備しておいで。」


「あたし、先生の側に居たい。」


先生から離れるのが不安だった。何かあった時に側に居なきゃって思った。


「何も準備してない状態で付き添うのは無理でしょ?それなりの着替えとか準備してこなきゃ。
あたしが代わりに行ってあげてもいいけど、何がどこにあるのかなんて分からないし…。
何かあったら連絡してあげるから!」



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