教師×生徒【恋愛物語】
「今のままいたほうがいい。お前も準備室に遊びにこれるだろ?」


やっぱり…あたしの気持ちに気づいてる。
先生はいつもあたしの事、お見通しなんだね。


「はい、次のペアはスタート位置について下さい。」


係りの人の声でハッとしてスタート位置についた。


ピストルが鳴って、先生と足を揃えて無我夢中で走った。


先生と一緒にくっついて走れて幸せのはずなのに…なのにあたしはきっと今にも泣き出しそうな顔をしてると思う。
ゴールして手渡された1着を示すカードだけがあたしの手の中で輝いてた。



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