腐敗恋愛
ふわ、と小さなあくびに潤んだ目じり。いつもとは雰囲気まで変わったあきな。
とろんとした目線が俺をとらえる。
机に突っ伏して、俺を上目遣いに見るあきな。
あー、くそ…萌え。可愛すぎだって、あきな。
「昨日、ね」
あきなが小さな声で言う。我にかえる俺。
「塾行って勉強してたんだよー…」
「…偉いじゃん、あきな」
普段なら週2の塾以外、勉強してる様子の無いあきな。そんなあきなが塾の日でも無い日に自主勉強…珍しいっちゃあ、珍しい。
「へへ、でしょ…?」
あ、今の顔…可愛いなー