秘密にし・て・ね(前編)

「いいよ~ほら佳奈もっとつめてあげなよ!」



美穂~やめて~なんで私の隣に座らせるのよ~



「花咲、この間はお疲れさん!」



隣に座った友成君はこの間の同期会での出来事はなかったかのように至って普通だった。



あの時、未来の彼女だからといって呼び捨てに呼んでいた名前も今は名字に変わっている。



多少、気にしていたけど佳奈の取り越し苦労だったようだ。



そうだよね・・・社内にファンクラブがあるような人が私なんか相手にするわけないよね。



なぁ~んだ!気にして損しちゃったな・・・・・・・

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