秘密にし・て・ね(前編)
「まっいいや。そのうち佳奈は俺の彼女になる予定だから今彼なんてカンケーね~し」
「だから~友成くんの気持ちは分かったけど、私、彼氏と別れるつもりないから!だから友成くんの彼氏にはなれませんから!」
二人で、教えろ教えないの押し問答を繰り返し結局、友成くんが折れていつかすべて聞いてやるなんて捨て台詞をしてその日は帰る事にした。
さっきまで降っていた雨も上がり街は車のライトやさまざまな明かりに当たってキラキラと光っていた。
「花咲、家まで送る」
「えっ?わざわざ送ってくれなくても大丈夫だよ」
「何言ってるんだよ!俺が今日誘ったんだから今日は送らせて」
そういわれると断ることの出来ない佳奈だったので結局、家まで送ってもらう事にした。