秘密にし・て・ね(前編)
振りかえると、コンビニの袋を手にぶら下げて立っている国崎勇司がいた。
「お前、何でここに居るんだ?」
「ゆっ・・・勇司?何でここに居るの?」
「それはこっちのセリフだっての」
佳奈は思わぬところで元彼と遭遇していまい驚きを隠せなかった。
さりげなく、刺したままの鍵をスッと抜いてまたポケットにしまった。
その行動を国崎は見逃すはずもなく当然の様に聞いてきた。
「ここ彼氏の家?」