秘密にし・て・ね(前編)
目の前に聳え立つ白い巨塔、都内の大学病院に友成君は入院していた。
一回来ている為受付で病室を聞くことなくそのまま直接友成くんの病室までやってきた。
ドアの前で一呼吸しドアをノックした。
中に入ってすぐ気づいたことはこの間はきっちりカーテンが閉められていた窓も今日はカーテンが全開になっており外の光が中に入ってかなり明るい状態だった。
友成君のそばに寄ってみると一昨日来たときにしていた呼吸器は外されていた。
相変わらず点滴の管は付いていたけど、顔色は大分良くなっている感じがした。