秘密にし・て・ね(前編)
「良かった!ねえ、友成くん家族の人は友成君が入院してること知ってるの?」
「ああ、家の両親海外勤務で今日本に居ないからネーちゃんに連絡が行ったらしくって、昨日の午前中来てくれた。姉貴も小さい子供居るし、来てもらうの悪いんだけどさ。」
友成くんお姉ちゃんが居たんだ・・・・・。
「友成君、私でよかったらちょっとはお手伝いっていうか身の回りのものとか用意できるよ。同期なんだし、いろいろ頼ってくれてもOKだよ!」
「ありがとう・・・・・うれしいよ。こんなことになって会社にも迷惑かかってるし、花咲にも迷惑かけちゃいそうで・・・・・」
「何言ってるの!今回のことは貴方にはなんの非も無いじゃん!私、一昨日先輩とここに来たの・・・・・。友成君見たとき先輩言葉をなくして泣いてた。私も友成君の姿見たら気になって、友成くん死んじゃったらどうしようとか気が気じゃなかった。
心配で今日も来ちゃったけど、酸素マスクは取れてるし、今こうやって話が出来るくらい回復していて本当に安心したんだから!」
「心配かけてごめん・・・・・・俺、身体鍛えている筈なのにかなりの重症でちょっと自分自身驚いてる」
そう言って、友成君は自分の身体を見つめた。