秘密にし・て・ね(前編)
「夏樹・・・・寝ちゃったの?」
あまりにも静かな夏樹に佳奈は声をかけた。
「ん~寝てないよ。でも・・・すごく疲れてる」
そうだよね・・・・海外から帰ってきたばかりだもん疲れているよね。
「夏樹、さっきは途中でごめんね。疲れているなら私帰ったほうが良いかな?」
「ダメ・・・今日は帰さない。佳奈、俺こそゴメン来ていきなりあんなこと・・・・。
でも、ここ一ヶ月佳奈不足で気が狂いそうになってたから・・・・」
そう言って夏樹は私の腰に腕を回してきた。