秘密にし・て・ね(前編)

「俺は佳奈と付き合いたい・・・・オレを信じて」

見上げたそこには迷いがない目をした夏樹がいた。

真剣な表情の夏樹を見て佳奈は信じようと思った。

「・・・・私、芸能人みたいに綺麗じゃないし、凄くわがままだよ?もしかしたら夏樹呆れちゃうくらい・・・・それでもいいのなら・・・・」

「ほんと?本当にオレと付き合ってくれる?」

「う・・ん」

「よかった」

それだけ言って夏樹は佳奈を抱きしめた。愛しそうに包み込むように・・・・。


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