秘密にし・て・ね(前編)
「佳奈、ずっと待たせてゴメン・・・連絡できない間、佳奈の夢ばかり見てたよ。佳奈に手を伸ばすんだけどスッとその先に行ってしまうんだ何度も繰り返してやっと佳奈を掴んだと思ったら目が覚めて・・・・・そんなのの繰り返しだった。
でも、今はちゃんと佳奈を掴んでいる。夢じゃない」
より一層抱きしめる腕に力が入って佳奈はそんな夏樹がとても愛しかった。
「夏樹こっち見て」
そう佳奈に言われた夏樹は抱きしめる力を緩め佳奈を見つめたとき
佳奈の唇が夏樹のそれと重なった。
私からキスなんてしたの初めてかもしれない・・・・・
でも、今はどうしても夏樹をもっと近くに感じたかった。
ただ触れ合うキスがこんなに気持ちいいなんて・・・・・。