秘密にし・て・ね(前編)

佳奈は会場から出て行ったはいいものの一体どこへ向かえばいいのか悩んでいた。


その辺で話をするにも私の隣の人物は誰もが知ってる有名人である。へんに誤解されることがあってはいけないと考えていた。



佳奈が腕を取り無言でうろうろしだしたので夏樹は




「佳奈どうしたの?どこか話せる場所探しているなら俺の部屋に来る?」




「えっ?部屋を取ってるの?」




「ああ、着替える時とか休憩するためにスタッフがとってくれたんだ。俺は最初部屋なんか取らなくてもいいって言ったんだけど、佳奈に会ってやっぱり部屋をとっててもらってよかったよ」




「さっ行こう」と先程とは逆に今度は夏樹が佳奈の腕をとって歩き出した・・・・。


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