運命の花嫁








「素晴らしい友情だな」





低い冷徹な声が響いた





「何者だっっ!!!!!!」



レオが剣を抜く





「初めて、騎士隊長様。私はガゼット。カルティータ国の王だ」


カルティータの王はまだ若く、ゾッとするほど綺麗な顔だちだった





「チハルは渡さない」



「おや、渡すも何も、チハルは私のものの筈だが?」



「黙れ」



「威勢がいいな。だが、威勢がいいだけでは、私には勝てない」



一瞬だった



目の前にいたガゼットが消えて、横にいるレオの背中から


真っ赤な液体が吹き出したのは











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