運命の花嫁

ガゼットという男





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は・・・・

ルシードたちを裏切った・・・・


優しく包みこんでくれた唯一の温もりを、自ら手放した



「ねぇ」



「・・・・・・・・」




・・・・自分で連れ去ったクセに・・・・・・・・



「ねぇってば!」


「なんだ」



そんなに不機嫌に言わなくても・・・・



「やっぱり私は・・・・帰れないの?」







あの優しい人たちのいるあの国に







帰りたい。









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