運命の花嫁





「何、馬鹿なことを言ってるんです?」


レオルドの手当てをしていたリドが言い放つ




「リド、どういう意味だ」

「あなた方はガゼットについていくチハルさんの顔を見なかったのですか?」



チハルの顔?


「つらそうな顔をしていたでしょう。少なくとも私にはそう見えました」



「・・・・しかしお前は、チハルをむこうに渡そうとしていただろう」



そんなことを言う資格があるのだろうか



「貴方が行かせないと言ったのでしょう、ルシード。私は陛下の命令には逆らえませんよ」



「リド・・・・」


「はっきりしなさいルシード!貴方はチハルさんに傍にいてほしくはないのですか!?!?」





傍に・・・・



「もう、答えは出ているはずですよ」





俺は



「チハルの傍にいたい」











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