運命の花嫁






「クククッ」



「そこ!笑うなっ!」






ガゼットが一人で爆笑しているうちにリザさんを質問攻めにする



「ホントに男っ?」


「フフッ、はい」



「ホントにホントに男っ?」


「はい」



「ホントにホントにホントに男っ?」


「はい」



「ホントにホントにホントにホントにお・・・・」
「そこらへんにしておけ、チハル。質問ではなくて、尋問になってるぞ。リザも困っている」




「・・・・ごめんなさい」



「いえ、私も嘘をつきましたから」


おあいこです



なんてきれいに笑うから、また質問してしまうところだった



「ホントに女みたいだろう?遠い街を少しでも歩いたら、リザの周りは男だらけになるほどだ」




うっ、そんなに・・・・



あたしなんて告白なんて一回もない


悲しい人生だ









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