オソトになりたい
『……じゃ、行けよ。
俺、うまく言えないけど、
そういう気持ちって大切なのかもな……。

……気をつけてな。』

トレトレがそう言うと、
ハンデメも必死で泣くのをやめて言います。

『……ボクも、
むずかしいことはよくわからないけど、
オソトのそういうところ、
大好きだよ……!』

ハンデメにとって、
このままオソトを見送るのは
今までで一番こわいことです。

でも、
オソトの夢を叶えたい気持ちが
あまりにひしひしと伝わってきて、
きちんと見送ろうと心に決めました。
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