オソトになりたい
その水は、
シュワシュワッと泡立つような感触です。

色も、
ときには
カズマさんとシズさんが金魚たちと出会ったお祭りの縁日で売られていた
あの清々しいラムネのような、

ときには
夏の日にレモンを浮かべながら飲んだ
あの煌めくジンジャーエールのような、

小さな泡がキラキラと光り、
顔に当たるたびにプチプチと弾けて
さらに眩しい光を放ちます。
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