仮想恋愛
「裕子………離れろ」
「…いや!離れたくない!」
なかなか離れようとわしない裕子
「……お前わ幸せになれるよ」
「えっ…じゃあ……」
「けどその相手わ………俺じゃない」
「なんで!?健吾じゃなきゃだめなの!?」
裕子わ健吾の胸板を叩く
健吾わ裕子の両手をゆっくり持ち からだを離した
「聞け裕子」
「いや!聞きたくない!……ヒック」
裕子わその場に座り込み、泣き出した
「お前のことわ本当に好きだった………好きだったんだ」
「なんで……過去形なのよー…ヒック」
「今わ大事な女がいる……俺わそいつしか考えられない」
「うわぁん……ヒック……」
座りこむ裕子の頭をポンポンとなでた
「ありがとな」
そう言って屋上を去った