仮想恋愛


トボトボと家に帰る道を歩く


いまだにさっきの光景が頭から離れない




「……健くん どーして??」



すると携帯が鳴った







−着信−

健くん





出ようか迷った


けど自然と手が動いた







「…もしもし……」


『おー♪家着いたか??ちびっこ』



健くんのいつもと変わらない態度


声を聞いただけで涙が出た




「……健……くん……ヒック」


『翔子!!泣いてんのか!?……どーしたんだ!?』


「うぅ……ヒック……ヒック」


声にならず涙が止まらない


『今 どこだよ!?』


「…○×…交差点のとこ…ヒック……」


『じゃあ○○公園にいろ!すぐ行くから!』




そう言って電話が切れた





−○○公園−






健くんと付き合うことになった公園だ





1人泣きながら健くんを待った




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