溺れるほど甘く



優理先輩は私を家まで送ってくれた


「じゃあ、優理先輩。ありがと、また明日会おうね」


「…うん、じゃあな」


優理先輩はそのまま帰ったが、それでも愛は黙り込んでいた


「愛?どうかしたの?」


「なんでもないよ」


「…?」



愛が珍しくおちゃらけ感0で真剣に言ったので、少し不思議に思う


「まぁいいや、じゃあね」


「いや、いい。どうせあとから美妃の家に行くから、もう居っとく」



「……別にいいけど」


愛の様子がやっぱりおかしい





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