続・あなたの時計
独り人
私…気がつくといつも独りなんです。


暗い地下室に響く頼りない声。



別に独りが好きな訳でも独りになりたい訳でもないのに、最後は、いつも独りぼっち。



くぅ…くぅ…。



今にも折れそうな古ぼけた椅子にもたれて眠る
老婆。



また、肩すかしを食わされてしまった。 いつものことだ。



だけど、不思議だ。 いつも、此処へ来てしまう。



まるで、何かに引き寄せられるように……。
< 1 / 20 >

この作品をシェア

pagetop