突然の出逢い

仕事の後の・・・

沙奈がいる営業部についたら
沙奈は、男性に囲まれていた。

「沙奈。」

私の声が聞こえたらしく、慌てて荷物を持って
走ってきた。

「お姉ちゃん！お疲れ様ぁ。」

「沙奈もお疲れ。あんた、相変わらずモテるわね。」

そう、可愛い笑顔をしている沙奈は、部署だけでなく
会社の男性からモテる。

「お姉ちゃん程じゃないもん。それに、今さっきの人だって、
お姉ちゃんのこと聞いてきてたんだから。」

となんだか、ほっぺを膨らませながら言ってくる。

「そうなの？私は、あの人知らないし。
余計なこと言わないでいいからね。」

沙奈の頭をポンポンとしながら言ったら
笑顔で
「分ってる。そうだ！今日のご飯なんだけど…
行ってみたいところがあるんだ！」

行ってみたいところ…？
珍しいな。いつもは優柔不断なのに(笑)

「どこ？？」

「あのね、H駅にあるイタリアンなんだけど」

ん？？
それって…
「エミリア？」

それだけ言葉にしたら、目をまん丸く見開いて

「そう！！
お姉ちゃんすごいね！なんでわかったの？？」

って…
可愛いな…をい！

「だって、あの店。。。
大輔の店だもん。」

「大輔って…あの大ちゃん？！」

「そうそう。あいつ、イタリアから戻ってきて
すぐに、店開いたんだよね。何しに戻ってきたかは
わからないけど。」

そう。
その「エミリア」っていう店は、私の同級生の
佐藤大輔の店

「お姉ちゃん、大ちゃんと仲良かったもんね。
沙奈はそこに行ってみたいんだぁ」

「いいよ。たまには、大輔の顔も見てくるか。」

会社と自宅のちょうど中間点の駅でおりて
大輔の店に入った。

その間に、誠からの頼みごとをさりげなく聞いてみた。

「そういえば、最近さぁ。沙奈の恋愛関連の話
聞いてないけど、恋愛はお休み中なの？」

「そんな風に考えてなかったけど…
好きって思える人や気になる人…がいなかっただけ。」