突然の出逢い
あれこれ考えていたら、結構な時間が過ぎていた。
「あ…終電には乗らなきゃな…
はぁ…」
席を立とうとしたら、入口から
「どうした?こんな遅くまで?」
困ったような笑顔で話しかけてきた
「社長?!
あ、いえ。忘れ物を取りに来ただけなんで…」
とっさの嘘を言ってしまった。
「うそつけ。そんな泣きそうな顔をしながら
ずっと座ってたじゃないか。」
え?
なんで、そこまで知っているんだろう…
「何でもないです。すみませんご心配を掛けて…」
「何でもない訳ないだろう?
彼氏とケンカでもしたのか?」
「…ほっといてください。」
彼氏なんかいないって、今朝言ったばかりなのに
忘れているよ…
まぁ、遊びであんなことを言ってきたんだから
気にしてても仕方ない。
「ほっとけねぇから、話しかけたんだろ!?
遊びで、あんなことも言わねぇよ!
彼氏じゃなかったら、なんでアイツとは仲が良いんだ?!」
アイツ??
誰のことを言ってるんだろう…
この人の頭の中が解らん。
ボソッと
「うるさい…。」
言ってしまったけど、相手には聞こえなかったらしい。
でも、そんなこと関係なくムカついていたから
「ん??」
「うるさいって言ったのよ!
なんなの? 私のことをさもすべて知ってます的な話し方して!
私は、社長であろうがなかろうがあんたなんか知らない!
私に、関わらないで!!」
「お前…」
言い切った私は、肩で息をするように
はぁはぁしていた。
やつあたりをしているのもわかる。
でも、治まらなかった。
今日の出来事が、頭の中をいっぱいにして
整理がつかなくなってた。
突然、下を向いていた私の前が暗くなった
と思った瞬間、社長の腕に抱き締められていた…
「なんで、そんなに悲しい顔して涙を流してまで
ため込むんだ?」
「離してっ…
離してったら!」
社長の腕の中は温かく、我慢したい涙が
次から次へと毀れて行った。
「あ…終電には乗らなきゃな…
はぁ…」
席を立とうとしたら、入口から
「どうした?こんな遅くまで?」
困ったような笑顔で話しかけてきた
「社長?!
あ、いえ。忘れ物を取りに来ただけなんで…」
とっさの嘘を言ってしまった。
「うそつけ。そんな泣きそうな顔をしながら
ずっと座ってたじゃないか。」
え?
なんで、そこまで知っているんだろう…
「何でもないです。すみませんご心配を掛けて…」
「何でもない訳ないだろう?
彼氏とケンカでもしたのか?」
「…ほっといてください。」
彼氏なんかいないって、今朝言ったばかりなのに
忘れているよ…
まぁ、遊びであんなことを言ってきたんだから
気にしてても仕方ない。
「ほっとけねぇから、話しかけたんだろ!?
遊びで、あんなことも言わねぇよ!
彼氏じゃなかったら、なんでアイツとは仲が良いんだ?!」
アイツ??
誰のことを言ってるんだろう…
この人の頭の中が解らん。
ボソッと
「うるさい…。」
言ってしまったけど、相手には聞こえなかったらしい。
でも、そんなこと関係なくムカついていたから
「ん??」
「うるさいって言ったのよ!
なんなの? 私のことをさもすべて知ってます的な話し方して!
私は、社長であろうがなかろうがあんたなんか知らない!
私に、関わらないで!!」
「お前…」
言い切った私は、肩で息をするように
はぁはぁしていた。
やつあたりをしているのもわかる。
でも、治まらなかった。
今日の出来事が、頭の中をいっぱいにして
整理がつかなくなってた。
突然、下を向いていた私の前が暗くなった
と思った瞬間、社長の腕に抱き締められていた…
「なんで、そんなに悲しい顔して涙を流してまで
ため込むんだ?」
「離してっ…
離してったら!」
社長の腕の中は温かく、我慢したい涙が
次から次へと毀れて行った。