突然の出逢い

周りの秘書課の女性からの視線が
何故か痛いきがする

コンコン…

「総務課の遠藤です。
失礼します。」

ドアを開けて入って、社長の顔をみた瞬間

「何であなたがここにいるの？！」

社長の椅子に座っていたのは、今朝の電車で私を笑っていた人。

私の驚きようが面白かったのか、また笑われてた

「ぷぷっ……とりあえず、ドア閉めて
…ぶはっ…くっくっく…」

笑われているのがイヤで、ドアを閉めて、その男性の近くまで
行き同じ質問をしようとしたら

「遠藤　沙希　やっと見つけた。
てか、お前驚きすぎだろ。社長の顔ぐらい知ってろよ。」

いかにも、笑いを堪えている社長をみて
ムカついてきた

「笑うなら笑えばいいでしょ？！
私、なんで呼ばれたの？！
意味がないなら、仕事があるので失礼します。」

きびすを返して、ドアへ向かおうとしたら後から

「待て。
用があるから呼んだに決まっているだろう？」

そう言われてしまったら、ムカつく男の方へ
戻らざるを得ない…

「何でしょうか？」

「お前…いや。
沙希、今好きな人いるか？？
彼氏とかいるか？」

はい？？
何を聞いてくるんだ？？

「いませんが･･･？
それが？」

はっ！
まさか転勤とか？
その場合は、彼氏やら好きな人がいたら
切ないよなぁ…

いや…いなくても切ないけどね(笑)

「いないんだな？なら、俺の嫁にならないか？」

……
…


「はぁっ？！！！」

嫁ってなに？！
頭がおかしいんじゃないか？この人

馬鹿と利口はなんたらっていうし…

とか考えていたら

「嫁になってほしい。今すぐに。」