突然の出逢い
考えるといってもなぁ・・・

「…任、主任!」

「うぁい!」

「どうしたんですか?ボーっとして。
具合悪いんですか?」

「いや。大丈夫よ。ごめんね。ちょっと考え事してた。
で?どした?」

やばい
仕事中に美馬さんの言葉を考えてた。
仕事に集中しなくちゃ

「あの、太田さんの案件が遅れているらしくて
部長がピリピリしていて。。。」

「あぁ…
めぐ、太田君の案件の内容わかる?
今日は、私残業できないから内容をまとめて私のデスクに
置いておいて。明日の朝、私が太田君と話をしながら
部長に渡すから。
部長には、私から伝えるから、めぐは太田君に伝えて。」

「分りました。主任ていつも落ち着いてますよね?
慌てたりしないんですか?」

「落ち着いてないよ(笑)慌てるし、ミスするし。
妹にはいつも注意されてるよ(笑)」

「見えない!!私、主任に憧れてるんです!
仕事もそつなくこなして、周りの仕事の状況を
把握して、相手の状況によって話をしたり。
すごい事です!」

「あははははっ。 ありがとう。とりあえず、太田君に
伝言お願いね。部長の所に行ってくるから。」

熱心に、私を褒めてくれためぐに照れて、すぐに部長のところへ
向かった。

「白石部長。ちょっとお時間よろしいですか?」

うちの白石部長は、男女関係なく人気がある。

「遠藤か。どうした?」

「太田君の案件のことで。。。」

「おぉ… もしかして顔に出てたか?」

苦笑しながら聞いてくる

「はい。太田君が怖がってます。(笑)
どれくらい遅れているんですか?」

「遅れていると言っても、まだ期限には
一週間あるんだが、いつもギリギリな訳にもいかんから。」

「わかりました。では明日の朝、太田君と話をして
進めていきますね。」

「すまないな。遠藤は気がつくな。
遠藤。明日時間作れるか?」

「はい。どうしたんですか?」

「いや。明日話す。
お、18時だな。」

「あ…すみません。
お疲れ様でした。」

デスクに戻り、帰り支度をして

「めぐ、また明日ね。お願した件宜しくね。」
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