あかねいろ
電話
――――
――――――
〈家にいる?ちょっと遅い時間になっても平気なら仕事の後、取りに行くね♪〉
大斗はそう言って宿題を借りる約束を取りつけ電話を切った。
夏休みが終わる直前。誰もが宿題に負われる日々である。
夕陽は家リビングで数冊のをノート広げて苦戦中。
ー♪ー♪ー♪ー♪ー
ビクッ!!
彼女は自分の家の電話を見つめる。
《只今留守にしています。発信音の後にをどうぞ》
〈もしもし?夕陽ちゃん?居ないの?たまには連絡してください。〉
プーップーップーッ。
…。
留守電に繋がり、一言のメッセージを残して素っ気なく切れた。
…
宿題…やらなきゃ…。
あ…。
夕陽はフラフラと立ち上がると、ノートを鞄に入れて家を出ていった。
―――――――――
片桐さんって結局頼まれ事断んないよなぁ?扱いやす♪これで俺の宿題完璧♪
深夜2時すぎ、スイートブルーの入り口で大斗は時間を確認する。
さすがにこんな時間に行ったら寝てるかな?
"普段は起きてる時間だし、とりあえず電話してみるか?"
彼には相手の都合は関係ないらしい。
大斗は携帯を取り出す。
ん?
『ねぇねぇ?何でこんな時間に歩いてるの?』
少し先の大通りで声がする。
こんな夜中にナンパかよ?最近の若者は元気だな?
充分若者である大斗は冷静にこんなことを思っていた。
黙っていても女が寄ってくる彼にとっては、ナンパをされることはあっても、自らするなんて無縁の世界。
気にせず夕陽に電話をかけた。
~♪~♪~♪~
すると、大斗のすぐ近くから着信音が聞こえるではないか。
同じ流行りの曲を設定してる人はいるだろうが、あまりにもタイミングがいい。
はい??
大斗は受話器を耳に当てたまま通りに出てみた。
『おゎっ!!片桐さん?!』
見るとナンパされていたのは夕陽じゃないか?
更に見た感じ若干、付いて行ってしまいそうな雰囲気だ…。
『何やってんの?』
――――――
〈家にいる?ちょっと遅い時間になっても平気なら仕事の後、取りに行くね♪〉
大斗はそう言って宿題を借りる約束を取りつけ電話を切った。
夏休みが終わる直前。誰もが宿題に負われる日々である。
夕陽は家リビングで数冊のをノート広げて苦戦中。
ー♪ー♪ー♪ー♪ー
ビクッ!!
彼女は自分の家の電話を見つめる。
《只今留守にしています。発信音の後にをどうぞ》
〈もしもし?夕陽ちゃん?居ないの?たまには連絡してください。〉
プーップーップーッ。
…。
留守電に繋がり、一言のメッセージを残して素っ気なく切れた。
…
宿題…やらなきゃ…。
あ…。
夕陽はフラフラと立ち上がると、ノートを鞄に入れて家を出ていった。
―――――――――
片桐さんって結局頼まれ事断んないよなぁ?扱いやす♪これで俺の宿題完璧♪
深夜2時すぎ、スイートブルーの入り口で大斗は時間を確認する。
さすがにこんな時間に行ったら寝てるかな?
"普段は起きてる時間だし、とりあえず電話してみるか?"
彼には相手の都合は関係ないらしい。
大斗は携帯を取り出す。
ん?
『ねぇねぇ?何でこんな時間に歩いてるの?』
少し先の大通りで声がする。
こんな夜中にナンパかよ?最近の若者は元気だな?
充分若者である大斗は冷静にこんなことを思っていた。
黙っていても女が寄ってくる彼にとっては、ナンパをされることはあっても、自らするなんて無縁の世界。
気にせず夕陽に電話をかけた。
~♪~♪~♪~
すると、大斗のすぐ近くから着信音が聞こえるではないか。
同じ流行りの曲を設定してる人はいるだろうが、あまりにもタイミングがいい。
はい??
大斗は受話器を耳に当てたまま通りに出てみた。
『おゎっ!!片桐さん?!』
見るとナンパされていたのは夕陽じゃないか?
更に見た感じ若干、付いて行ってしまいそうな雰囲気だ…。
『何やってんの?』