あかねいろ
恭次は嫌な顔ですかさず答える。
南深は真っ赤か。
『南深ッカワイイ♪』
杏が南深の頭を撫でる。
『ちぇっ』
残念そうに項垂れる大斗を見て、
『もうバカね…』
と呟く夕陽。
――――――
『に…似合いすぎるっ』
大人っぽい黒いドレスを着た杏の姿を見てみんな唖然とする。
杏はにっこりと微笑む。
『こりゃ何も文句言えないな』
殿は満足そうに納得していた。
『それにしても…』
と夕陽を見て大斗。
何を思ったのか…
にっこり笑って、下から上をよーく見ながら
『エロビデオ…?♪』
と呟いた。
真っ赤なロングのチャイナドレスを着た夕陽、なかなか似合っているのだが…
『ちょっと脱がさせて♪』
大斗はにやにや彼女に近づく…
『やめてっ変態っ!!どこのオヤジよ?!バカバカ!!』
夕陽はおもいっきり大斗を蹴っとばした。
ガッターン!!
彼は勢いよく後ろに倒れてしまった。
『いってぇっなっ…!!健全な男の子に何すんだよ?!』
『ひぃちゃん、パンツ見えそぅ…』
それを見ていた南深は呟く。
大斗は立ち上がりながら
『進藤さん違うって。もう見えてるから♪夕陽ちゃんありがとう~♪あはは~♪』
笑いながら南深に言った。
はいっ?!
『見たっ??』
大斗はにっこり。
夕陽の顔は真っ赤なドレスと同じくらい真っ赤になった。