あかねいろ
―――――
なんなのよ!!大斗は?!!
まぁいつもの事だけどさぁ!!
切られた携帯を見つめて思う夕陽が居た。
って「行く」って言ったよね?
あたし部屋着だし…化粧してないし…
もぅめんどくさいなぁ…
でも…大斗だし、適当でいーや♪
夕陽は部屋着のまま軽く化粧をする。
ピンポーン!!
『早っ!!』
―――――――
ってか…
『聞いてない…』
『ひぃちゃんこんばんわぁ♪』
なんで…?
『ちょっとっ!!バカ!!スイートブルーに来るなら来るって言ってよ?!恭次くんまでいるしっ!!あたしすごい格好じゃないっ?!』
言ってよ!!人がいるならっ!!
夕陽はラフな部屋着のワンピースにフリースを羽織っているだけの状態。
頭は前髪がちょんまげだった。
『ひぃちゃぁんかわいー♪』
恭次は夕陽を見て声を挙げる。
夕陽は真っ赤かだ。
『つーか♪何で連れてきたの?大斗くん♪早退はぁ?』
『お前が「こいこい」言うからだろ?』
『もうっ何よ?!恭次くんが「来い」って言ったの?何だかわかんないけど、大斗はさっきから「来い来い」ばっかり、うるさいのっ!!強引に引っ張られて、ここに連れてこられたんだけど…』
「何事…?」と夕陽は困惑。
『夕陽ちゃんは、どんな姿も可愛いよ♪それより大斗は「恋恋」言ってたのか?』
マスターがにやにや笑いながら夕陽に言う。
『あっうん』
『うるせぇえー!!お前らが訳わかんないからだろ?』
""それで…ワケわかんなくなって、勢いで連れてきちゃったのか?""
とマスターと恭次は思っていた。
『『ぷっ…―っあっはははははー!!!』』
そして2人は大笑い。
『あのねぇ…あなた達…人を呼びつけて置いて、あたしを仲間に入れないで盛り上がるのはどうなのよ…?交ぜてよっ!!』
全く状況が掴めない夕陽が言った。
『ごめん、ごめんっでも言えないんだっ!てたいした話じゃないよ。強いて言うなら大斗がアホだってことくら―…って………ッ!!!』