あかねいろ

―――――


なんなのよ!!大斗は?!!

まぁいつもの事だけどさぁ!!


切られた携帯を見つめて思う夕陽が居た。


って「行く」って言ったよね?

あたし部屋着だし…化粧してないし…

もぅめんどくさいなぁ…


でも…大斗だし、適当でいーや♪


夕陽は部屋着のまま軽く化粧をする。





ピンポーン!!


『早っ!!』



―――――――



ってか…


『聞いてない…』


『ひぃちゃんこんばんわぁ♪』


なんで…?


『ちょっとっ!!バカ!!スイートブルーに来るなら来るって言ってよ?!恭次くんまでいるしっ!!あたしすごい格好じゃないっ?!』


言ってよ!!人がいるならっ!!


夕陽はラフな部屋着のワンピースにフリースを羽織っているだけの状態。

頭は前髪がちょんまげだった。


『ひぃちゃぁんかわいー♪』

恭次は夕陽を見て声を挙げる。

夕陽は真っ赤かだ。


『つーか♪何で連れてきたの?大斗くん♪早退はぁ?』

『お前が「こいこい」言うからだろ?』


『もうっ何よ?!恭次くんが「来い」って言ったの?何だかわかんないけど、大斗はさっきから「来い来い」ばっかり、うるさいのっ!!強引に引っ張られて、ここに連れてこられたんだけど…』

「何事…?」と夕陽は困惑。


『夕陽ちゃんは、どんな姿も可愛いよ♪それより大斗は「恋恋」言ってたのか?』

マスターがにやにや笑いながら夕陽に言う。


『あっうん』


『うるせぇえー!!お前らが訳わかんないからだろ?』


""それで…ワケわかんなくなって、勢いで連れてきちゃったのか?""


とマスターと恭次は思っていた。


『『ぷっ…―っあっはははははー!!!』』

そして2人は大笑い。


『あのねぇ…あなた達…人を呼びつけて置いて、あたしを仲間に入れないで盛り上がるのはどうなのよ…?交ぜてよっ!!』

全く状況が掴めない夕陽が言った。


『ごめん、ごめんっでも言えないんだっ!てたいした話じゃないよ。強いて言うなら大斗がアホだってことくら―…って………ッ!!!』


< 274 / 469 >

この作品をシェア

pagetop