あかねいろ


『あさあさあさ朝から発情するなサル!!』


そこで喋るなよっくすぐったい。


発情っちゃぁ発情かもしれないけど、今日は性欲っていうか

夕陽の反応が見たい欲が強い。


『別に発情してないよ』


サラリと返答。

一生懸命起き上がろうとしている夕陽。

でも俺の力に勝てるはずがない。


『ゔ〜〜ーっ』


変な唸り声

笑える。


だから少し腕の力を緩めてやる。

俺の真上で顔を真っ赤にして、こっちを睨み付けてきた。


フッ


おもしれぇ


こないだは、本気で襲いそうだったけど、こうしてふざけてるのも楽しいな。


クックック


思わず笑いが出てくる。




『ふざけないでよっ!!あんた?!からかってるの?!』

『うん』


笑いながら即答してしまった。

夕陽は噴火しそうに真っ赤な顔をして、"信じられない"と言わんばかりポカーンと口を開けている。


『間抜けな顔』

『なっ///』


今度は"言葉がでない"と言う感じで固まっている。


すると…



ふっ。と



瞳が合った。





やばいな。



やっぱり…

性欲が…っ




キス…




したいなぁ



しちゃってもいいかな…




大斗はじっと夕陽を見つめる。



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