あかねいろ
GW
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――――――
『ひーちゃんバーベーキューしぉー♪』
学校に行くと、南深がハイテンション!
『恭次がGWにやろうって、みんな誘って行こうって』
恭次君の彼女も来るのかな?
南深は恭次が好きなんだと思い込んでる夕陽は、南深の気持ちを心配していた。
そんなの他所に
『あー!神崎くん!バーベーキューしよー♪』
恭次がやって来て、後ろに続いてるのは珍しく朝からきた大斗。
『あーそうそう、やんね?大斗さ、咲ちゃんに車頼めない?』
『咲?いいけど、アイツきっととんでもないぞ』
『いいよ!咲ちゃん面白いからね♪』
『ひぃちゃんの彼氏も誘って来れば?』
と杏。
……ぁー
『昨日…別れちゃった』
実は昨晩の電話は太一。
あっさり「俺ら友達に戻んない?」と言われたのだ。
またこんなん…
夕陽は別れる事は全く平気だった、むしろ平気な自分に自己嫌悪を持つくらいだった。
『いーじゃん、俺らで行こう。咲に言っとくから。』
あ…まただ。
大斗はあまり詮索されたくない夕陽の空気を読んでるかのようにサラッと話を変えた。
話は流れていった。
――――――
その話の3日後、バーベーキューをすることになった。
メンバーは、夕陽、南深、杏とバンドで一緒という杏の彼氏、恭次に彼女のナナと大斗と咲。
咲が大きな車をレンタルして、みんなで川に来た。
『こないだは、ごめんね、とありがとう』
咲はあの日と同じように優しく笑っていた。
咲さんの周りの空気はどうしてこんなに華やかなんだろう。
こんな人になりたい。
夕陽は何も言わずに笑顔で返した。
『咲ちゃぁ〜ん♪久しぶりぃ♪』
恭次が明るく挨拶。
『きょうちゃん相変わらずなんだってぇ?』
「色々知ってるよ」って感じに咲は言う。