あかねいろ

『焼きそばは塩味にしてね♪』

急に真横で言われて見てみると、いつの間に来たのか隣に大斗がいた。


夕陽が返事をする前に…


ザバーンッ!!


『ぎゃーっ!!!』


夕陽はたっぷり汲んでいたバケツの水を頭の天辺からぶっかけられた!


『色気のない叫びだな』


焼きそばは水浸し…


…!!

……!!!

…ッッ!!!!

あっったまきたぁッッ!!!!


全身ずぶ濡れ

『あ゙ーっ!!ムカつく!!』


お酒の神様すみませんッ!!


夕陽は横にあったビールの缶を思い切り振って開ける


ブァーッッ!!


噴射するビールは見事大斗の顔に直撃した!!


『てんめぇ、このやろ!!俺の酒に何すんだ?!!ゆるさねぇー』


夕陽はヒョイッと担がれ…

川まで連行っ!!


『いやーっ!!離せバカ!!』

『黙れデブ!!』

『デブじゃないわよっ!!』


どっぼーんっ!!


見事に放り投げられた!!

うわぁぁーっ!!!


でもっ
もうどうなってもいいやっ

楽しいー!!


みんなで水掛けっこをした


こんなにハシャいだのは、いつぶりだろ?

うーん…。
そもそもこんな経験あったっけ?


気が付くと誰もいない。

みんなはバーベーキュー台で、何か焼いていた。


大斗と夕陽は結局ご飯が出来るまで、ずっと遊んでいた。


それからは、たらふく食べた。

川の水浸しの焼きそばも上手い具合に出来上がった。


『コレ…川の水入り…』


大斗はしょんぼり呟くが、"おまえのせいだ"と思う夕陽。

とにもかくにもみんな満腹になった。


なんて天気がいい日♪

本当に気持ちが良いや♪


みんなそれぞれ遊んでいる

…っ、!

あっ…


少し離れた所で、夕陽は南深とナナが話してるのに気が付いた。


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