LUCE
みんなで学校を出て、歩く。

「ね~今日どこ行くの?」

と、春音が聞く。

「ん~みんなどこ行きたい?」

聖紀くんがみんなに聞くと、
みんなから、カラオケがいいやら、
ボーリングに行きたいやら、どこかにご飯に行きたいやら
いろいろな意見が飛び出してきた。

あたしはどこでもいいけど。
すると将斗くんが、

「もうさ別行動でよくない?」

という意見を出してきた。

「どう組むの?」

と、春音が聞いた。

「ん?そんなんもちろん
俺と春音、聖紀と真恋ちゃん、優斗と来夢ちゃんでv」

ちょっと待って…?
聖紀くんと真恋、将斗くんと春音の
ペアはわかる。
と言うか当然だと思う。
でも、でもさ、あたしと優斗くんの
ペアはおかしいでしょ。
あたしら付き合ってないし、
それ以前に今日会ったばっかだし、
2人にされたら気まずいじゃん。

と、頭の中で考えてるうちに、
もうみんないなくなってしまっていた。
残されたのは当然、あたしと優斗くんだけ。

1人で気まずさを感じていると、

「どこ行くか~」

と能天気な声が隣から聞こえてきた。

「どこでもいいよ」

と、一応返した。

「じゃあさ、おれっちくる?」

「へ?優斗くんち?」

「いや?いやならいいけど…」

「いやじゃないんだけど、
あたしなんかがお邪魔していいものかと…」

「いいんじゃね?あ、大丈夫。
親も弟たちもいるから。」

「あ、そう。それじゃ、お邪魔しようかな」

「じゃ行こう」

と言って2人で歩き出す。
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