あなたしか居ないっ


沙羅と理恵子は

「季吏くん?」

「またねー!またメールするわ!」


とか言ってたから
適当に返事を返して外にでた。




メールの内容を確認すると

もう駅まで来てるらしい。


何から何まで用意周到だな。。。


ローファーに履き替え、

駆け足で駅に向かう。




駅が見えると季吏がすぐに
分かった。


(季吏目立つな~。)



近づいて声をかけようとした。



「…季……、り」





目の前には、
逆ナンしている明らか季吏より年上で

ギャルのお姉さん2人


思わず立ち止まり、
少し隠れた。


ちょうど声が聞こえてくる。


(…なんとタイミングが悪い。ってかなんであたしが隠れなきゃならないの?)




「高校生~?今1人?1人だったらお姉さん達と遊ばない?」


「ちょっと美佳単刀直入すぎぃ~。」


キャアキャア聞こえてきた声に、

なぜか
虚しくなった。






(バカみたい。年下に色目なんか使って。)


確かに
ギャルのお姉さん達は
メイクも上手いし
なかなか可愛いと思う。

だからこそなのか、
やっぱり自分じゃ釣り合わないんじゃないかって
今更考えた。



(ギャルのお姉さん達が声かけるのも無理ないよな。)


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