あなたしか居ないっ

季吏に連れられ数十分。。。

掴まれた腕はいつしか恋人繋ぎになっていた。


連れてこられたのは
ゲームセンター。





「なんでゲーセン?」


「ん?女が大好きなプリクラでも取ろうかと思って。」



「…季吏、本当は女なんじゃないの?」





「あのな…。ふざけたこと言ってんじゃねーよ。」



「………。」



「ったく。っつかプリ機ってどんなんが言い訳?」




「えっ?んーこれとかいいんじゃない?」


「おし!じゃあそれで。」



中に入ると
ちゃっちゃと操作する季吏。

(なんか手慣れてる。。。)

『…2人並んで、モデルさ~ん…』

カシャ。


トランスの音楽にのせて、
プリ機が喋る。


写る度、季吏はことごとく
写りがいい。


季吏が月だったらあたしは
すっぽんってかんじ。


6枚撮り終えると

『…ラッキーもう一枚取れるよ!』

とか言っている。


「麗衣、」


「ん?」

呼ばれたとき季吏の顔を覗くと、

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