あなたしか居ないっ

ガチャ!


『!!』

季吏が風呂場から出てきた。


下半身はジーンズをはいているが
上は何も着ていない。


季吏はゆっくりあたしに近づいてくると

あたしの隣に腰を下ろした。


『麗衣…』


ドキっ…


名前を呼ばれて季吏の顔を見ると、
なんとも艷っぽい顔に心臓が飛び出そうになる。




ゆっくりと季吏の顔が近づいてくると
静かに唇を重ねた。




『んっ……季吏ぃ、んんっ』






数分後
季吏は唇を離すと
あたしの事を、お姫様抱っこした。



『きゃっ、季吏…重いから!下ろして。』


『やだね。下ろさない。』


『っ~~!』


そのまま寝室に向かうと
ベッドにドサッと下ろされた。


そのはずみでベッドの上に仰向けになる。




『きゃっ!!』

それと同時に季吏があたしの上に
四つん這いに覆い被さってきた。


真剣な顔でまじまじとあたしの顔を見てくる。

『………季吏?』




『いい?しても。』





< 121 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop