あなたしか居ないっ


「んな顔してんなよ。ごめんって」

そういって希吏はあたしの頭をくしゃっとなでた。


「……。」

単純なあたしはそれだけで満足。
頬が赤くなる。

けどやっぱりどっか引っかかる。


不意に希吏が顔を近づけてきた。


そして、耳元で

「浴衣似合ってる。」

そう照れながら言った。


顔がボンっと赤くなった。


「っ!あ、ありがとう。。。」


(希吏って女の子の扱い上手いなあ…)


不安も一気に飛んでしまった。

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